(阿修羅「戦争」BBS.11月3日の投稿から)





11月2日に放映されたNHKスペシャル『 日本とアメリカ 第3回 ホワイトハウスに日本を売り込め 』を見た。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/081102.html



ワシントンの日本大使館の石井公使ら6、7人のグループが、アメリカの次期政権の政策スタッフ―主としてアメリカ有数のシンクタンク・スタッフに、日本の存在の重要性を売り込むという内容だ。

石井公使グループは、軍事面での日本のアメリカへの協力が脆弱な形でしかできないため、地球規模・グローバル面での、特に「環境技術」面での日米同盟としての協力を、アメリカに売り込んでいた。



核心のポイントをはずした、甘い交渉・セールスだと思い番組を見ていたが、当然のごとくオバマ、マケイン両候補のアジア外交政策スタッフからは評価は低い。

中国最重視のオバマ・アジア外交グループからは、お愛想の社交辞令をいただき、共和党マケイン・アジア外交スタッフであるマイケル・グリーンのような、数少なくなっている貴重な知日派からは、やはり軍事面での武力貢献を求められている。



オバマの外交政策スタッフもまた、軍事面での武力貢献を日本に求めているが、それは具体的にはアフガニスタンとパキスタンの事である。



ワシントンの日本大使館の石井公使グループがアメリカ次期政権スタッフに、「軍事面での武力貢献」で日本を売り込めなかったのは、日本の憲法9条の制約もさることながら、現在の日本政治の幼弱的な混乱がある。―この日本政治の幼弱性の一因は、まさしく憲法9条に起因している―



http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/kenpou2.html



次期オバマ、マケイン両陣営で対日外交スタッフは、現在の日本での「政治不信」、政治混乱の状況下では、正しい軍事・外交政策が立案されたとしても、国会がそれを議決できず決断できない事に、非常な「憂慮」を述べていた。



「憂慮」とは、見離しているという事だ。



アメリカ議会では、中国の多数にわたるロビイストが政治、経済の分野の要人に猛烈なロビー活動を展開し、米中の関係強化を働きかける様子が番組では映されていたが、このような事は十年以上も前から行われている。

それに対して、日本の国際交流関係の財団トップは、日本のロビー活動が年々ジリ貧になっている事を非常に嘆いていた。



アメリカ議会の報告書で、「日本の政治混乱で、日本は年金問題などの内政偏重に傾いており、国際(武力)貢献でのリスクを取る事が難しくなっている」と、日本の利用価値が減少している事が報告されたことを、当番組は伝えた。





日本 ― 滅ぶべきもの滅ぶべし―





DOMOTO

http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html