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■ 薄紅色に着色されている地域がウクライナ国内の「ノヴォロシア」と呼ばれている地域。


※ 10月9日の記事の第2節『プーチンは停戦を遵守するか』の記事の一部に、上の地図を添えてみました。参考になればと思います。

ロシア極東での大軍事演習―米国を想定した軍事演習「ボストーク2014」―
http://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735/39065595.html


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ウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力の戦闘は、米国とロシアの代理戦争です。
プーチンはこの先、どのように動くのでしょうか。

戦略国際問題研究所のアンドリュー・クチンス氏ら(ロシアが専門)は、それが不透明であるとした上で、次のように述べています。


(抄訳開始)
ロシア政府はこの紛争で、ドネツク州とルガンスク州の特定地域に付与された「特別の地位」以上のものを目的にしている。ロシアはウクライナがNATOメンバーにならないという保証がほしい。

ロシアのより大きなプロジェクトは、「ノヴォロシア」と呼ばれる帝政時代の領土を再現することだ(※訳注-ノヴォロシア:18世紀末にロシア帝国が征服した黒海北岸部地域を差す地域名)。

「ノヴォロシア」にはドネツク州とルガンスク州ばかりでなく、ロシアが占領したクリミアやウクライナ南部や東部のほかの地域、係争中のモルドバ共和国のドニエストル地域などが含まれる。

プーチンは数多くの場で「ノヴォロシア」の復興をほのめかしてきた。「ノヴォロシア」の復興はまだ中途半端である。

プーチンは、国民に国家主義的な感情をかき立て、ウクライナへの介入の国内支持を集めるために「ノヴォロシア」のビジョン(構想)を使ってきたので、簡単には「ノヴォロシア」プロジェクトを降ろすことはできないだろう。

とくに、もしウクライナが欧州との統合をより深める方向へ進むとしたら、それはより難しくなる。
(抄訳終了)




■ 地図参照(※ 冒頭):「ノヴォロシア」と呼ばれる地域(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2

9月25日、ウクライナのポロシェンコ大統領は記者会見で、「親ロシア派武装勢力との衝突は『最も危険な』山場を越えたという認識を示し、2020年に欧州連合(EU)へ加盟申請する」意欲を示しました。

ウクライナ大統領、2020年までのEU加盟申請に意欲 (9/26-2014 AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3027086

クチンス氏が指摘するように、EU加盟もプーチンが最も嫌がることであり、これは「ノヴォロシア」のプロジェクトや扇動に火をつけることになります。  
        (了)


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