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イスラエルのリーベルマン外相(左)とロシアのラブロフ外相が会談を終え、合同記者会見を行うところ(2015年1月26日 モスクワで)
(“Israel offers to mediate talks between Ukraine, Russia” ALMONITOR, February 1, 2015)


【◆◆以下の記事は有料メルマガ4月23日号の一部です】


    【2】 ロシアとイスラエルの関係

       ―「S-300」・ユダヤ系ロシア人―


4月13日、プーチン大統領はイランへの高性能地対空ミサイル・システム「S-300」の禁輸措置を解除しました。

ジェームズタウン財団のパベル・フェルゲンハウアー氏(ロシアの軍事・外交が専門)によると、この禁輸措置の解除に署名する前の週に、プーチンはイスラエルのネタニヤフ首相に電話をかけ、「S-300」をイランへ供給する理由を長時間にわたり詳しく説明したそうです。これはクレムリンの発表をインターファックス(通信社)が伝えました。

Moscow Is Ready to Supply Iran With Powerful S-300 Missiles (4/16-2015 ジェームズタウン財団)
http://www.jamestown.org/regions/russia/single/?tx_ttnews%5Btt_news%5D=43800&tx_ttnews%5BbackPid%5D=653&cHash=702970272bb7a60ed9f065afda0d8ddf#.VTB0PyG8PRY

イランはイスラエルの宿敵です。ネタニヤフ首相にプーチンが実際にどう説明したかわかりませんが、「S-300」は防御用だけでなく攻撃兵器としても使え、核弾頭ミサイルも発射可能です(「S-300」の性能などについて上記記事に解説があります)。

「目には目を、歯には歯を」というわけでしょうか、イスラエルはウクライナへ殺傷兵器を与える計画を発表しました。

Vladimir Putin Raises Concerns Over Israel's Plans To Give Weapons To Ukraine (4/18-2015 International Business Times)
http://www.ibtimes.com/vladimir-putin-raises-concerns-over-israels-plans-give-weapons-ukraine-1887635

前出記事のフェルゲンハウアー氏は、ここで「ロシアの大統領はイスラエルを重要であると考えているようだ」と言い、ウクライナ問題でイスラエルがロシアにどのような制裁も課さなかったこと、また武器の供与をウクライナに行わなかったことを挙げています。

この点については、ロシアの戦略問題研究所(Institute for Strategic Studies)のマキシム A. スチコフ氏が興味深い指摘をしています。

Israel offers to mediate talks between Ukraine, Russia (2/01-2015 アル・モニター)
http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2015/02/russia-reaction-israel-mediation-ukraine-proposal.html

今年1月26日、イスラエルのリーベルマン外相はモスクワを訪問し、ラブロフ外相と会談していますが、その時にリーベルマン外相は、必要があればイスラエルはロシアとウクライナの調停をする準備ができていると申し入れています(上記記事より)。

スチコフ氏によれば、ロシアとウクライナの両国では、ユダヤ人の移民の比率がほかの国々よりも多く、政財界では多くのユダヤ系が上層部の職にあり、政財界での大きな影響力を持ってきたということです。

近年、ロシアが中東で協力関係の「網」をイスラエルや、「以前は敵意を抱いたサウジのような国々へも」広げようとしてきていることは、戦略国際問題研究所(CSIS)のレポートでも指摘されています。

The Great Powers in the New Middle East (3/06-2015 戦略国際問題研究所 PDF)
http://csis.org/publication/great-powers-new-middle-east


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