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<下記リンクからの続き>
「.櫂好噺胸厠枠電への選択肢―シェールガスにより世界のエネルギー事情が一変した―」
 http://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735/34782919.html


      ■ シェールガス鉱脈

世界の脱石油の動きはその枯渇が非常に大きな要因であるが、オイルシェールの埋蔵量は原油の2倍から3倍といわれ、世界各地に広く「未知数的に」分布し、欧州などをはじめ各国が盛んに調査を行っている。コンサルタント会社アドバンスド・リソーシズ・インターナショナルがまとめた報告によると、最大のシェールガス埋蔵量を誇るのは中国の1,275兆立方フィートだそうだ。

中国ではオバマ政権の協力のもとに、2009年、重慶市キ江県で中国初のシェールガス資源調査プロジェクトが始まったが、今年3月、中国国家エネルギー局は「中国は今後シェールガスの調査・開発に力を入れ、できるだけ早いシェールガスの産業化を目指していく」との考えを明らかにしている(3月25日 朝日)。
http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY201103250281.html

米国エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は、4月5日に世界に埋蔵されるシェールガスの分布に関する調査の報告を公表した。この調査報告は「最初の評価」とあり調査対象となったのは32カ国で、これからもこの委託調査は行われるようだ。

World Shale Gas Resources: An Initial Assessment of 14 Regions Outside the United States
http://www.eia.doe.gov/analysis/studies/worldshalegas/

EIAの報告のページの中ほどにある分布を表す世界地図の中で、白色は調査が余り進んでいない地域、灰色はまだ調査が行われていない国と地域を表している。日本は今回の調査対象のリストには入っていない。
この報告を受けて書かれたウォールストリート・ジャーナルのコピー記事があったので下記に記した。

 http://blog.goo.ne.jp/ringo1244/e/e93c836ca8ca70f370cca0006e1d38ce

「米EIA報告:世界32カ国のシェールガス埋蔵量、米の7倍」(4月8日 ウォールストリート・ジャーナル)
 http://jp.wsj.com/World/China/node_218259
 
4月6日放映のテレビ朝日の池上彰さんの番組では、代替エネルギーとしてシェールガスをとり上げていたが、日本では埋蔵されていないと放送されていた。その時に映されたフリップはシェールガスの分布を表す世界地図であったが、調査された年は不明で一石油企業のものであった。

しかし前出の日高義樹氏の著作レポートによれば、米国エネルギー省の調査では、日本列島をはじめとする環太平洋地域の地下にも大量のオイルシェールが眠っているそうだ。米国エネルギー省の今回の調査では地図を見てもらえればわかるように、中国とオーストラリアを除く環太平洋地域の西側の地域の国々は調査対象に含まれてはいない。

ブッシュ政権下の米国エネルギー省で政策担当を務めたクリストファー・ガイス前次官補は、オイルシェールのガス化の専門家であり日高氏と親しいようだが、別ルートでの情報かと思われる。


    ■ ガスタービンによる発電
 
 シェールガスがもたらす環境問題では、地下深く(最深3000M )で行われる「水圧破砕法」と呼ばれる採取方法と化学処理によって生じる環境汚染の問題、そして温室効果ガスの問題があるが、これらへの取り組みについて述べることは、またの機会にしたい。

また重要だと思われる事項に、地下でガス化され地上へ噴出させるこの採取方法によって、地層がどのような影響を受けるのかまだよくわかっていないことが挙げられる。

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シェールガスは、世界のエネルギー安全保障の枠組みを塗り替える可能性を秘めているとされ、既にその変化は国際政治や世界市場のさまざまな局面で顕在化しつつあります。

(中略)地球上の限られた地域で産出される石油や在来型天然ガスと違い、シェールガスは根源岩としての性格上、在来型資源を含む広範囲に埋蔵されています。米国やカナダには、自国消費を補って余りある量が眠り、その量は3,800兆立方フィートといわれています。

シェールガスは在来型天然ガスと比べて高度な採掘技術が必要ですが、コスト的には在来型天然ガスに比肩するレベルになりつつあります。2009年時点でシェールガスを含む米国の非在来型天然ガスの産出量は在来型を既に超え、ロシアを抜いて世界一の天然ガス生産国(20.5兆立方フィート)になりました。」(三菱商事HP)
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/mclibrary/morechallenges/vol01/page4.html
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「米国発の「シェールガス革命」の行方を、発電設備を手掛ける重電メーカーがかたずをのんで見守っている。最近になって採掘技術が確立し、生産量が急増しているシェールガスが世界のエネルギーの需給構造を一変させ、メーカーの戦略にも大きな影響を与える可能性があるからだ。

(中略)シェールガス革命が追い風になりそうなのは、ガスを燃料に発電するガスタービンだ。ガス価格が下がれば、ガスを使った発電単価も下がり、他の発電手段と比べた競争力が高まるからだ。IHIの橋本伊智郎副社長は「最近、ガスタービンの引き合いが増えてきた」と語る。

(中略)ある原子力関係者は「ガス価格がこれ以上下がれば、原発はコスト面で太刀打ちできない」と懸念する。
「天然ガスとCO2の価格次第で、エネルギーのバランスは変わる」。三菱重工の佃嘉章常務はグラフを片手に説明する。「天然ガス、CO2ともに価格が高ければ、原子力や風車など非化石燃料が主流になるが、その逆なら天然ガスが主流になる。」(2010年10月18日 日経)
http://blogs.yahoo.co.jp/material735/2926363.html
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中期的に見て、シェールガスは原子力に替わる新しい有力な代替エネルギーの候補となるだろう。
日本の場合は、シェールガスの埋蔵が確認されなければ天然ガスを輸入しての発電になる。
前出の米国エネルギー省のクリストファー・ガイス前次官補は、日高氏にこう言ったそうだ。

「技術が一般化すれば、天然ガスの値段は原子力発電のコストより安くなる。しかも、向こう数十年、アメリカはエネルギー問題で悩まなくてよくなる」

シェールガス採取のこの画期的な技術進歩は国際政治にも影響を与え、フィナンシャルタイムズ紙が、天然ガスの供給大国であるロシアとイランの政治的影響力を低下させることを指摘しているのが興味深い。
 
「シェールガスは世界を変える」 (フィナンシャルタイムズ 2010年5月26日)  
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/3569


■参考リンク:
動画:「シェールガスについてみなさんが知っておくべきこと」(2011年3月30日 広瀬隆雄)
http://markethack.net/archives/51712342.html


DOMOTO
http://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735
http://www.d5.dion.ne.jp/~y9260/hunsou.index.html