
ジェームズ・リカーズ
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http://www.mag2.com/m/0001627731.html
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前半はブログで下記に掲載しています。
【前編】中国はなぜゴールドの保有量を増やしているのか
http://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735/38950338.html
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中国はなぜゴールドの保有量を増やしているのか
【目次】
【1】 金本位制と米国のメディア
【2】 中国:世界最大の民間ゴールド市場と公的金保有量
【3】 中国人民元の通貨戦略とは
【1】 金本位制と米国のメディア
【2】 中国:世界最大の民間ゴールド市場と公的金保有量
【3】 中国人民元の通貨戦略とは
【3】 中国人民元の通貨戦略とは
さて、中国は、人民元をどのようにして国際的な準備通貨にしようとしているのでしょうか。
ネットでよく見かける現在のドル体制の衰退に乗じて人民元が覇権を狙うなどという意見は、現状の中国の金融改革の困難さや為替政策の現状を無視した単純な見方だと思います。
ネットでよく見かける現在のドル体制の衰退に乗じて人民元が覇権を狙うなどという意見は、現状の中国の金融改革の困難さや為替政策の現状を無視した単純な見方だと思います。
中国について、ニューヨークタイムズでは共和党議員のクウォーテング氏が中国の金本位制の採用を警戒し、ハートランド研究所のフェラーラ氏は、中国かロシアが金本位制を復活させる前に、米国が復活させよと主張します。
昨年の「フォーブス」によれば、2013年の7月から8月にかけて、いくつかのブログやニュースで、―中国政府と人民銀行が「新しいブレトン・ウッズ金本位制」を創る計画へ向けて、ゴールドを静かに買っている―という風説が強調されていたそうです。
このフォーブスの記事では、クウォーテング氏やフェラーラ氏の中国への警戒論に対して、『通貨戦争』のベストセラーで知られる経済学者のジェームズ・リカーズ氏が、「中国は新しい金本位制を作るためにゴールドを買っているのではない」と主張していることを述べています。
リカーズ氏は、中国は人民元をSDRの構成通貨となることを目指して、人民元をより魅力的にする政策をとっていると言っているそうです。2014年3月、人民元改革で、人民銀行が人民元の対ドル相場の変動幅を上下2%に拡大すると発表しましたが、大局的に見ると中国は人民元をSDRの構成通貨にすることを目標にしているというわけです。
(※ SDR:IMFの特別引き出し権。現在は米ドル、ユーロ、ポンド、日本円の通貨バスケットによる算出を行い、SDRの米ドルでの価値が毎日IMFから提示されています。中国・ロシア・ブラジルなどがドルに代わる基軸通貨の候補に挙げています。※注-2)
… rather it is aiming to make the Yuan more attractive, with the end result of being included in a basket of currencies, referred to as the Special Drawing Rate (SDR).
Rumors Of A Chinese Gold Standard Are Overblown: CPM’s Christian And Author Jim Rickards (2013-8/12 フォーブス)
http://www.forbes.com/sites/kitconews/2013/08/12/rumors-of-a-chinese-gold-standard-are-overblown-cpms-christian-and-author-jim-rickards/
http://www.forbes.com/sites/kitconews/2013/08/12/rumors-of-a-chinese-gold-standard-are-overblown-cpms-christian-and-author-jim-rickards/
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中国のSDR構想はドル・システムを衰退させるか(8月28号)
ーゴールドを含むポスト・ドル支配体制ー
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