昨日掲載した、ジョージ・ソロスのヘッジファンドが日本のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の改革を狙っているという記事の関連記事です。
安倍首相は5月22に国際交流会議「アジアの未来」で、「世界最大の年金基金、1兆5000億ドルを超す運用資産を持つGPIFはフォワードルッキング(前向き)な改革をすすめていく」と相変わらず蒙昧なことを述べたそうです。
GPIF、フォワードルッキングな改革進めていく=安倍首相 (2014-5/22 ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E215B20140522
安倍首相とは別に、GPIFの運用を見直す政府の有識者会議の座長であった伊藤隆敏東京大学大学院教授の考え方にはある程度正当性があるとは思いますが、3月末のバンクオブアメリカ・メリルリンチのレポートでは、この改革は日本の資金流出と円キャリー・トレードという新しい期間の始まりになると述べています。
GPIFの改革についてのこのような根拠から、バンカメ・メリルリンチのレポートの3月末時点での投資アドバイスは、<あくまでも他のすべての条件が同じであれば>、この数年として日本円については弱気、日本株については強気であるとしていました。
An Overview Of Global Macro Themes (2014-3/30 Floating Path)
http://www.floatingpath.com/2014/03/30/overview-global-macro-themes/?utm_source=feedly&utm_reader=feedly&utm_medium=rss&utm_campaign=overview-global-macro-themes
■ Rationale
Great Rotation is now public policy in Japan. Announcement that the $2tn managed by GPIF and others need be more heavily weighted towards risky assets is start of new period of Jap capital outflow & yen carry-tade.
■ Investment
All other things equal, thismulti-year theme will be bearish for the Japanese yen and bullish for Japanese stocks.
バンカメ予測:GPIF改革で資金流出と更なる円安
この記事を書いている人
DOMOTO
国際情勢は非常に不安定化していますが、このままでは地球温暖化の不可逆的な暴走現象が始まると警告されています。