ジョン・ボルトン(保守強硬派)の話によれば、ブッシュから大幅に外交と軍事問題を一任されたライスは、米国務省官僚に取り込まれてしまったという。



独裁者でも口説き落とせると信じる、救いがたい理想主義者

念ずれば世界の危機は去ると信じている、「夢見るリベラリスト」



                   (ニューズウィーク日本版 7月30日号)



アメリカ保守派のコラムニストやブロガーは、オバマをこのように揶揄しているようだが、軍師不在となってしまったブッシュ政権は、ライスに外交を一任する事で、皮肉にもライバル民主党の候補オバマの支持率上昇を、根底から支援する形になっている。



共和党マケイン候補の出番は、世界の不安定化によりアメリカが損害を被る事がイメージされる状況により成り立つ。



しかし、同じ共和党の落ちぶれ政権で外交を一任されてやっているライスは、北朝鮮に続いてイランでも融和政策を始めた。



イランの核開発問題 米の妥協外交、「悪の枢軸」に足元見られる(7月22日 産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080722-00000970-san-int



仮にアメリカ国務省(リベラル)のエリートが、ライスが作る国際情勢の融和イメージを、マケイン落としの有効な手段として計画的に使っている場合、無知な大衆扇動者オバマは、かなりの高い確率で次期アメリカ大統領に就任する事になると思う。