米国防総省は、中国の軍事力に関する2025年の年次報告書を公表した。米国側は、中国軍が2027年までに台湾侵攻を可能にする態勢構築に向けて「着実に前進を続けている」と分析した。
米国防総省、中国軍は「2027年の台湾侵攻へ着実に前進」 分析公表(2025年12月24日 日経)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN240UW0U5A221C2000000/
高市首相が進める安保3文書の改定は2026年(令和8年)中を目指すとされている。しかし、安保3文書を決定づけているトランプ政権のコルビー米国防次官の戦略構想は、台湾戦争が勃発した際、日本列島全体を米軍の大勢が到着するまでの、中国軍の猛攻に対する『足止め要塞』として改造することだ。
日米軍が勝利すれば、日本の国益は守られる。ただ、多くの戦死者をともなう血まみれになった『足止め要塞』、すなわち血まみれになった日本列島全体のおかげで、米国は世界GDPの40%を占めるアジアで覇権を獲得する。コルビー国防次官とトランプ政権の最終的な目的はこれだ。
コルビー国防次官と米国トランプ政権は、格好の地理的位置にある日本列島を、「軍事力」として最大限に利用し尽くして、世界GDPの40%を占めるアジアで覇権を獲得する。アジアのGDPシェアは今後さらに拡大し、2040年までに世界全体の50%以上を占めるようになると予測されている。
米国人の血は極力流さない。MAGAの理念と支持者に反するからだ。日本人に血を流してもらい、トランプ政権の「アメリカ第一主義」を実現する。
参戦を拒否すれば、日米同盟は崩壊する。
中国が台湾を軍事的に占領すれば、第一列島線の中央は寸断される。そうなれば中国軍は太平洋へ自由にアクセスできるようになり、日本は南側から包囲され、物流や安全保障において死活的な危機に陥る。台湾海峡封鎖は言うまでもない。
戦後の1960年の新日米安全保障条約締結以来の、巨大な歪みが噴出しようとしている。
現在の妄信的な日米同盟への依存は、かくも残酷でかくも重い。
高市首相の掲げる「強い日本を創る」というスローガンは、一体何なのか。
※このレポートは下記の記事をもとに作成した。コルビー米国防次官の日本「不沈要塞」構想の全体像がよくわかると思う。
コルビー米国防次官の日本「不沈要塞」構想(2026年2月1日)
https://domoto-world.com/archives/under-secretary-of-defense-colbys-plan-for-japans-unsinkable-fortress.html
コルビー国防次官は次のように断じている。
「従来の同盟関係では、日本が防衛(盾)を担い、米国が打撃(矛)を担うという分業体制が敷かれてきた。しかし、中国の軍事力が米国の投射能力を凌駕しつつある現状においては、もはや日本も米国も『矛となって戦う』ことが前提だ。」
このうち、日本が「盾となって戦う」とは、実際の戦争の現場でどういう戦闘行為をすることになるのかについて、具体的に第2章で扱っている。
コルビー国防次官の戦略論については、参考URL記事を取り上げながらまた稿を改めたい。
以下のレポートは生成AIであるGeminiのDeep Researchにより作成された。
目次
■ 1 コルビー国防次官と2022年安保3文書
■ 2 日本が「盾となる」とは戦争の現場でどういう戦闘行動をすることになるのか
■ 3 コルビー国防次官の「不沈要塞」構想は進行中
1.コルビー米国防次官と2022年安保3文書
エルブリッジ・コルビーは2025年4月、米国防次官(政策担当)に就任した。彼は第1次トランプ政権の2018年国家防衛戦略(NDS)の「主導的役割」を果たした。
エルブリッジ・コルビーは2017年から2018年にかけて、国防副次官補(戦略・戦力開発担当)を務めていた。この職務において、彼は国防総省の最上位の指針である2018年国防戦略(NDS)の主導的設計者であり責任者であった。
2018年NDSは、米国の国防政策の焦点をそれまでの「対テロ戦争」から、中国やロシアとの「大国間競争」へと劇的に転換させた文書である。コルビーはこの「アジアへのピボット(旋回)」を具体化した人物とされる。
日本の2022年安保3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)は、2018年米NDSの思想を極めて強く反映している。
日本の2022年「国家防衛戦略」も、コルビーの「拒否的抑止」を戦略の柱として明確に採用した。これは、従来の日本が担ってきた「盾」の役割(専守防衛)を、相手の攻撃を能動的に阻む「要塞」としての役割へと進化させるものであり、コルビーの理論と完全に一致する。
2022年の安保3文書の閣議決定はバイデン政権期に行われたが、戦略的な連続性は保たれている。米国ではトランプ政権期の2018年NDSで打ち出された「中国を最大の戦略的競争相手とする」方針が、バイデン政権でも継続・強化された。
日本国内での「反撃能力」や「防衛費GDP比2%」といった議論は、2018年以降のNDSで打ち出された米国の戦略的圧力を受けて自民党内などで数年かけて醸成されてきたものであり、それが2022年に「結晶化」した形である。
日本政府は、バイデン政権が2022年に発表した「米NDS」との整合性を取る形で自国の安保文書を改定した。2022年の米NDS自体も、コルビーが設計した2018年NDSの「拒否」や「統合抑止」という概念を継承・発展させたものであるため、結果として日本はコルビーの描いた設計図に従って日本列島の「要塞化」を進めることになった。
コルビーが提唱した「拒否の戦略」は、現在の日本の安保3文書の根底を流れる基本思想となっている。日本が現在実行している政策の多くは、コルビーが2018年に米国で確立した戦略的枠組みを、日本版として具現化したものだと言える。
コルビーの「構想」の多くは、現実には2022年の安保3文書で閣議決定され、現在は2025〜2027年をターゲットとした具体的な配備・予算執行の段階にある。
2.日本が「盾となる」とは戦争の現場でどういう戦闘行動をすることになるのか
コルビーが提唱する「拒否の戦略」において、日本が「盾」の役割を担うということは、単なる受け身の防御ではない。それは中国軍の攻撃を物理的に「ブロック」し、彼らが目指す勝利(台湾占領や離島奪取)を不可能にさせる「拒否的抑止(Deterrence by Denial)」の実践を意味する。
実際の戦争の現場において、日本が行うことになる具体的な戦闘行動と状況は以下の通りである。
- 統合空対ミサイル防衛(IAMD)による迎撃戦
中国は開戦劈頭、日本国内の米軍基地や自衛隊拠点に対して大規模なミサイル飽和攻撃(数千発規模)を仕掛けてくると予想される。
・戦闘行為: イージス艦や陸上のパトリオット(PAC-3)、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)などを用い、飛来する弾道ミサイルや巡航ミサイルを連続的に撃ち落とす。
・状況: 日本列島全体が「火の粉を払う」ような激しい迎撃戦の場となり、米軍が反撃の準備を整えるまでの間、基地や重要インフラが破壊されるのを防ぎ続ける。 - 「鈍化層(Blunt Layer)」としての遅滞・消耗戦
コルビーは日本を、中国軍の進撃を「遅らせ、劣化させ、拒否する」ための「鈍化層」と位置づけている。
戦闘行為:
・対艦攻撃: 地対艦ミサイル連隊が、接近する中国艦隊に対して離島や海岸線からミサイルを乱射し、揚陸部隊が島に近づく前に撃沈する。
・島嶼防衛: 既に占領を試みている中国軍に対し、水陸機動団(日本版海兵隊)などが上陸して奪還戦、あるいは陣地死守のための地上戦を行う。
・状況: 圧倒的な物量で押し寄せる中国軍に対し、日本が文字通り「盾」となって体当たりで阻止し、中国軍に「これ以上の前進はコストに見合わない」と悟らせる局面である。 - 対潜戦(ASW)とシーレーン防衛
中国潜水艦が太平洋へ進出し、日米の補給路を断つことを防ぐ役割である。
・戦闘行為: P-1哨戒機や護衛艦、潜水艦を総動員し、第一列島線のチョークポイント(宮古海峡など)を通過しようとする中国潜水艦を執拗に追跡・撃破する。
・状況: 台湾の北側海域を「中国潜水艦の墓場」にすることで、米空母打撃群が安全に接近できる環境を作り出す。 - 対機雷戦(MCM)
中国軍が台湾周辺や日本の主要港湾に敷設した機雷を除去し、米軍の海上進出を助ける。
・戦闘行為: 世界最高水準とされる海上自衛隊の掃海母艦や掃海艇が、敵の攻撃リスクに晒されながら機雷を一つずつ除去(掃海)する。
・状況: 朝鮮戦争の元山(ウォンサン)沖での活動のように、米軍主力が到着するための「道」を命懸けで作る戦闘である。 - 「盾」の中の「刺」:反撃能力の行使
現代の「盾」には、相手が攻撃を準備している段階でその拠点を叩く「反撃能力」が含まれる。
・戦闘行為: 日本が保有するトマホークや12式地対艦誘導弾(能力向上型)を使い、中国本土にあるミサイル発射台、指揮統制センター、軍事港湾を直接攻撃する。
・状況: 相手の「矛」を折ることで、自国への被害を最小限に食い止めるための「攻勢的防御」である。
■ 結論
コルビー構想における「盾」とは、避難所に隠れるような受動的なものではない。それは、「中国軍が目的を達成するために動かさなければならない全ての駒を、日本が物理的に破壊・足止めし、米軍が本格介入するまでの時間を稼ぎ出す」という、極めて激しい、血の流れる戦闘行為そのものを指している。
3.コルビー国防次官の日本「不沈要塞」構想は進行中
【プロンプト】 以下のURLのページは、GeminiがDeep Researchで作成してくれたものだ。
コルビー米国防次官の日本「不沈要塞」構想(2026年2月1日)
https://domoto-world.com/archives/under-secretary-of-defense-colbys-plan-for-japans-unsinkable-fortress.html
このレポートには「日米同盟の戦略的再編:エルブリッジ・コルビーの『不沈要塞化』構想とその地政学的深層」と題名が付けられている。このレポートで「構想」として述べられている様々な政策・施策は、すでに日本政府が「実行に移しつつあるもの」がほとんどではないか?もし、そうであるならば、具体的にどの政策・施策が現時点で実行に移されているのか教えてくれ。
【回答】
ご指摘の通り、レポートで述べた「構想」の多くは、2022年末の「国家安全保障戦略(NSS)」など安保3文書の改定以降、日本政府がすでに「実行フェーズ」に移している。コルビー氏の戦略論は、日本の防衛政策の現実的な指針となっており、単なる机上の空論ではない。
具体的にどの政策が実行に移されているのか、主要な項目を整理する。
- 防衛予算の抜本的増額(GDP比2%への到達)
コルビー氏は以前から「GDP比1%枠」を批判し、最低でも3%以上が必要だと主張してきた 。
・現在の状況: 日本政府は2027年度までに防衛費をGDP比2%に引き上げる方針を決定し、2025年度予算ですでに2%相当の予算確保を前倒しで達成する見込みだ。2026年度予算案も過去最大の約9兆円規模に達しており、コルビー氏の要求する「3%」には及ばないものの、従来の1%枠は完全に打破されている。 - 「反撃能力(反撃能力)」の保有とミサイル配備
コルビー氏が「不沈要塞」の刺(トゲ)として重視する長距離打撃力は、すでに対外公表されたスケジュールに沿って配備が進んでいる。
・トマホークの導入: 米国製巡洋ミサイル「トマホーク」(射程約1,600km)を最大400発取得することを決定。2025年度からの納入が予定されている。
・12式地対艦誘導弾(能力向上型): 射程を約1,000kmに延伸した国産ミサイル。当初計画を1年前倒しし、2025年度末(2026年3月)から熊本県の健軍駐屯地などで配備を開始する計画だ。
・高速滑空弾: 離島防衛用の新型兵器として、2025年度に富士駐屯地などへの配備が計画されている。 - 指揮統制の一体化(統合作戦司令部の創設)
日米の軍事能力を「シームレスな戦闘プラットフォーム」にするための組織改革も完了している。
・現在の状況: 2025年3月24日、陸海空自衛隊を一元的に指揮する「自衛隊統合作戦司令部(JJOC)」が新設された。これにより、平時から有事まで宇宙・サイバーを含む全領域で米軍とリアルタイムで連携する体制が整いつつある。 - 南西諸島の要塞化
「第一列島線」を中国軍に対する拒否の壁にする構想に基づき、沖縄・先島諸島の防衛力は急速に強化されている。
・拠点整備: 石垣島への新基地開設(2023年)に続き、与那国島への地対空ミサイル(03式中距離地対空誘導弾)部隊の配備が進んでおり、2026年3月までに完了する予定だ。
・部隊の格上げ: 沖縄の「第15旅団」を4,000人規模の「師団」へと格上げし、離島守備から「能動的な島嶼作戦」へと任務を転換させる。
・有事用インフラ: 全国16か所の空港・港湾を「特定利用空港・港湾」に指定し、自衛隊や海上保安庁が平時から利用できるよう整備予算が投入されている。 - 防衛産業・先端技術の多国間協力
米国一辺倒ではなく、同盟国ネットワークを「格子状(Lattice)」に広げる構想も具体化している。
・次期戦闘機(GCAP): 英国、イタリアと共同で第6世代戦闘機を開発し、2035年の配備を目指している。
・AUKUS Pillar II: オーストラリア、英国、米国による先端技術協力枠組み「AUKUS第2の柱」に、日本が一部のプロジェクトで参画するための試験的な演習が始まっている。
・無人機の大量導入: 人口減少に対応するため、空中・水上・水中ドローンを大量配備する「SHIELD」構想に1,000億円規模の予算が投じられ、2028年までのシステム構築が進んでいる。
■ 結論
レポートに記載した「構想」の多くは、現実には「2022年の安保3文書で閣議決定され、現在は2025〜2027年をターゲットとした具体的な配備・予算執行の段階」にある。
コルビー氏と現在の日本政府の間に残っている主な「差」は、予算規模(3%を求めるコルビー vs 2%を維持する日本)や、原子力潜水艦の保有検討といった、より踏み込んだ一部の野心的な提案のみである。それ以外の「反撃能力」「司令部の統合」「南西諸島の強化」といった柱については、すでに日本は「不沈要塞化」の道を迷わず進んでいると言える。
了
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